10月1日から本格的にサービスが開始されるLINEモバイル。LINEが展開するMVNOサービスというだけあって、ネット上では様々な情報が飛び交い、日に日に熱が高まってきていますね!
また、昨年からMVNO、いわゆるSIMフリー携帯の需要も増えてきていますので、
興味のある方は多いのではないでしょうか?
今回はまず、LINEモバイルとは?ということ、そしてキャリア契約との違い、
メリット・デメリットなどの情報を書いていこうと思います。
目次
SIMフリー、SIMロックの違い
まず大前提として、日本でSIMフリー携帯が一般的に普及され始めたのはここ1,2年です。
これはMVNOという仕組みを世界的に見ると大きく遅れを取っています。
ちなみにMVNO(Mobile Virtual Network Operator)とは、
ドコモやauなどの通信事業者からインフラを借りて通信サービスを提供する事業者のことです。
つまり、携帯会社との契約に関係なく自分の好きなSIMフリーカードを挿して携帯を使えるのが
『SIMフリー携帯』と呼ばれるものです。
これに対して、契約したキャリアのSIMカードしか使えないように縛られているのが
『SIMロック携帯』と呼ばれるものです。
SIMフリー、SIMロックの最大の違いは、『携帯会社』との契約があるかないかだと思ってもらってOKです。
『携帯料金って毎月高いなぁ…』と感じたことがある方も少なくないと思いますが、
これは日本の携帯会社が自社が販売する携帯を全てSIMロックにしてきたのが原因です。
これまではSIMロック携帯が一般的だったので、キャリアの2年契約(2年以内に解約をしたら解約金を取られる)が存在していましたし、
ドコモ,au,ソフトバンクの料金表を比較しても、大体一番安いプランでも6,000円を下回るプランはない、というのが実情でした。
LINEモバイルとは?
2016年10月1日から、いよいよLINEモバイルがサービスを本格始動します。
日本のチャットアプリのなかでは圧倒的なユーザーを誇るLINEの提供ともあって、
『LINEモバイル』に興味をもっている方も少なくないと思います。
まずLINEモバイルの料金プランですが、以下のようになっています。
コース名 | 容量 | 価格 |
---|---|---|
LINEフリープラン | 1GB | 500円 |
+SMS | 1GB | 600円 |
+音声通話 | 1GB | 1200円 |
コミュニケーションフリープラン(データ+SMS) | 3GB | 1110円 |
5GB | 1640円 | |
7GB | 2300円 | |
10GB | 2640円 | |
コミュニケーションフリープラン(データ+音声通話) | 3GB | 1690円 |
5GB | 2220円 | |
7GB | 2880円 |
LINEモバイルの特徴
LINEモバイルのみに関わらず、MVNO各社は料金に大きな違いはありません。
ですので、料金以外の細かな部分で他社と差別化を図るのが一般的です。
LINEモバイルの場合には、LINEを使うだけの人向けの『LINEフリープラン』を
1GB500円から発売しています。
また、LINE・Facebook・TwitterといったメジャーどころのSNSを多く使う人向けの『コミュニケーションフリープラン』を用意しているのが大きな特徴です。
こちらは、LINE・Facebook・Twitterの3大SNSの主要機能データ通信量をカウントしないプランです。
ビジネスを行う人、SNSを多用する若年層にはとても良いプランだと思います。
SIMフリー携帯にすることのメリット・デメリット
SIMフリー携帯を使用するということになると、
これまでのようにわざわざ携帯会社との契約をする必要がなくなります。
なので、ご自分のお好きな端末及びSIMカードを挿して使うことができるようになります。
(無論、2年縛りもなくなります)
今回、LINEモバイルが最安価月額500円を提示したように、
各社MVNOが提供するSIMカードは非常に安いです。
少しでも携帯料金を安くしたい!と思っている方には朗報ですね。
さてここでは、MVNOをキャリアを比較した際のメリット・デメリットを伝えしていきます。
メリット1.月額料金が圧倒的に安い
MVNOを使う最大のメリットは、価格ですね。
キャリアで契約をすると、どんなに節約しても6〜7000円を下回ることができません。
これは、そもそも携帯会社の提示している基本料金が高いからです。
私はSIMフリー携帯にするまでソフトバンクを利用していましたが、
外でそんなに携帯を使うようなタイプでもないのに、毎月1万〜1万5千円はザラでした。
MVNOを使うようになってから、月額何百円〜、通話が多くなってしまった月でも
せいぜい4,000円程度に収めることができるようになりました。
この価格差は非常に大きいですね。
ただ、MVNOは各携帯会社のように多種多用なプランがあるわけではないので、
通話料やデータの定額制はありません。
『普段からかなり通話をする』、『普段からYoutube動画などをよく見る』という方であれば、
キャリア契約で定額制のプランを選択した方が良いかもしれませんね。
メリット2.好きな端末・SIMカードを使うことができ、期間による縛りもない
キャリアと契約する必要がないので、『○年縛り』というような契約期間の縛りがなくなります。
もちろん、解約金も払わなくて良いです。
なので、今回LINEモバイルが新たに誕生したことで『LINEモバイルに変更したいな』と思えば、
来月からでもLINEモバイルを使うことができるようになります。
要するに、とにかく携帯利用が自由になる!ということですね。
またSIMカードもさることながら、端末もご自分の用途に合った端末を選択することができます。
携帯での仕事や作業をすることが多いという方はiPhone、
携帯は通話とメールだけで良いという方であればもっと安い端末を購入すれば良いわけですね。
携帯料金にしても、端末にしても、必要以上の料金を払わなくて良くなるのが
MVNOのメリットといえるでしょう。
メリット3.海外のキャリアも使える
私は元々『自由に海外に行きたい』という思いから、 SIMフリー携帯に移行しました。
日本の携帯会社と契約をしたまま海外へ行くと、
現地で携帯をレンタルするか、Wi-fiのあるところでLINEなどのアプリを使用するしか、
日本と連絡を取る手段がありませんでした。
しかも、『海外の回線に勝手に通信しないようにする』など事前に対策をしておかないと、
海外での携帯使用料金がとんでもないことになるというリスクがありました。
しかしSIMフリー携帯にしておけば、現地のコンビニでプリペイド式のSIMカードを買って挿すだけで、現地のキャリアに通信し、日本にいるときとなんら変わらない様子で携帯がサクサク通信します。
もちろん電話もできるし、利用料金が超えた時点で使えなくなるので、
膨大な請求額の心配もありません。
日本でも最近ではコンビニでSIMカードを売っているところも出てきましたが、
海外(先進国)のコンビニには間違いなくSIMカードが売っているので、
手軽にSIMカードを購入することができます。
よく海外に行く、という方にはとてもありがたいサービスですね。
さてここからは、MVNOのデメリットです。メリットとデメリットの両面が存在しますので、よく比較したうえで決断しましょう。
デメリット1.データ定額、通話定額プランはない
上述しましたが、MVNOを使うことで最も恩恵を受けるのは、
『あまり通話をしない』『あまりゲームや動画閲覧をしない』ライトユーザー層です。
携帯会社と契約をすることのメリットには、
ご自分の携帯利用料金の内訳から『どのプランが1番おトクか』ということが判断でき、
そのプランを契約できることにあると思います。
そういった意味では、これまで通り携帯でよく通話をする、ゲームをする、Youtube動画をよく見る、
ということであれば、それ相応のプランに加入しておいた方が良いということになります。
デメリット2.実店舗がないのでサポート体制や相談窓口が不安
MVNOは携帯会社との契約ではないので、店舗がありません。
SIMカードの販売店舗はあっても、そちらで端末や契約のことについて相談に乗ってくれるわけではありませんので、なにかよく分からないことが起こったときに
『ショップに行けば解決してくれる』という安心感がありません。
もちろん、最近ではMVNOのことで相談に乗ってくれる店舗なども出てきていますが、
ドコモショップやソフトバンクショップなどのように、近所にあっていつでも行ける!というほど一般化してはいません。
ちなみに、各MVNOでは電話やサポートセンターを設けていますが、
そのサポートのクオリティについては全く期待できないようです^^;
(私はまだ使ったことがないので分かりませんが…)
デメリット3.LINEの年齢認証に手間がかかる
SIMフリー携帯を使っている場合には、LINEの『年齢認証ができない』というのが本当です。
MVNOでSIMカードを契約する際にはオンライン上で完結するので、本人確認ができません。
従って、キャリア契約とは違いLINEの年齢認証ができない、という課題があります。
年齢認証ができないと、自分がID検索をすることも、ID検索をしたもらうこともできません。
当初は私も『ID検索なんてそんなに使わないかな』と思い、そこまで気にしていなかったのですが、
LINE@を公式で使用する際には、年齢認証が必要と知り初めて焦りました。
実際には、いくつかこの年齢認証をくぐり抜ける裏技があるので、
必要な方は裏技を使って年齢認証の壁を通過してくださいね。
年齢認証の突破方法は、インターネット上にたくさん情報が転がっています。
ちなみに、今のところこの年齢確認が唯一できるMVNOがLINEモバイルです。
まとめ
今回は、LINEモバイルの料金プランや特徴、またMVNOをキャリアを比較した際のメリットやデメリットをご紹介させていただきました。
長くなりましたので、簡単にまとめをしますと
・LINEモバイルは最安値1GB500円から使用可能で、SNS通信料無制限プランが特徴。
・SIMフリー携帯にすることでキャリアの縛りがなくなることから近年注目を浴びている
また、MVNOはキャリア契約に比べ
【メリット】
1.月額料金が圧倒的に安い
2.好きな端末・SIMカードを使うことができ、期間による縛りもない
3.海外のキャリアも使える
【デメリット】
1.データ定額、通話定額プランはない
2.実店舗がないのでサポート体制や相談窓口が不安
3.LINEの年齢認証に手間がかかる
ということが分かりました。
ぜひ、ご自分の携帯の用途に合わせて検討してみてくださいね。