現在メンテナンス中です。少々お待ちください。

ブラック企業の教育制度にくじける必要はない|自分を信じて突き進もう。

ブラック企業,教育制度,自分を信じて突き進もう

新入社員にはほとんどと言っていいほど課せられる『教育制度』。

その方法は会社によって違いますが、ひどいところだと新入社員の教育期間だけでもごっそりと辞めていくみたいですね。

前置き

まず最初に、ここでは特に『ブラック企業』とはなにかを定義しません

『ブラック企業』というのは結局本人がどう感じるかであり、
社会的にはひどい実態の会社だとしても、
その会社で楽しく働いている人が本当に1人もいないかというと、
意外とそうでもありません。

つまり組織というのは
中には『この会社ひどいブラック企業だ』と思っている人もいれば、
『この会社は楽しい!』と思っている人もいるということです。

なので、『ブラック企業』という言葉の定義はここではしませんので、
ご自分の心のなかでひとつ定義を持っておいていただき、
本記事を読み進めていただけましたら、嬉しく思います。

企業の教育制度とは

恐らく、それなりの規模の会社であれば
必ず『新入社員研修』なるものが存在します。

どんな教育制度かというのは、その会社によって違います。

体育会系的なノリの会社だと、新入社員研修が厳しいため
研修期間に何人もの社員が辞めてしまうことも少なくありません。

私が最初に入った会社は、
最初の1ヶ月は全員で研修を行いその後それぞれの部署に配属され、
今度は部署ごとの教育制度を受ける、というような形でした。

ここで私の場合には、
ひとりの先輩にぴったりついて仕事を一通り覚えるという教育制度だったのですが、
案外こういう形をとっている会社も多いですよね。

今回はこの、
『ワン・トゥ・ワン』教育制度について
私の経験則に基づいたお話をしていきたいと思います。

いきすぎていた『ワン・トゥ・ワン』教育

上述の通り、私が最初に配属された部署では
ひとりの先輩について仕事を一通り覚えるという教育制度でした。

私は大学4年生まで部活をしていた体育会系でしたが
私の教育係としてついた先輩は、超インテリでした。笑

タイプが真逆だったんですね。

で、教育期間が始まってすぐに気がついたのは、
仕事の仕方がこの先輩とは全然違う』ということです。

それは一緒に営業同行をしていても感じましたし、
私が感じる業務上の“大事なこと”とか優先順位とか、
そういう細かいところまで、違和感を感じる点だらけでした。

それでも制度上は、
その先輩の言うとおりにしなければいけなかったので
違和感を抱えながら毎日仕事をしていたわけです。

その教育制度は本当に徹底されていて、
パートナーを組んだ先輩以外の部署の先輩に質問することすら許されませんでした。

一度だけ、業務中にどうしても早急に回答が欲しいことがあったときに
パートナーの先輩が電話に出なかったので、
やむを得ず更にひとつ上の先輩に直接電話で回答を求めたことがありました。

そのとき、めちゃ怒られました。
『○○(パートナーの先輩)の許可なく俺に電話してくるな』という内容でした。

あれはつらかったですね^^;

更に私を追い詰めたのは、その先輩が、全然成績が良くなかったこと。

毎月の部署会議で私のパートナーの先輩は、
成績が悪くていつも部長に怒られていたのです。

ちょっと待てよ、と。これはヤバイと、その辺から思い始めたわけです。

だって、私はその“毎回会議で怒られている”先輩にしか
業務上での質問ができなかったわけなので。

私はこの先輩のコピーになって本当にこの会社で活躍できるのだろうか?
という疑問と不安は、当然押し寄せてきます。

『なんでも先輩の言うとおりにしろ』制度はそもそもいきすぎていると思いますが、
100歩譲って、その先輩が会社のトップ営業だったら、まだ分かります。

それは会社のためになるから、理解できます。

でも、『なんでも先輩の言うとおりにしろ』制度の末、
パートナーの先輩が、超成績の悪い先輩だったら、どうでしょうか?

この制度に従って1年間過ごしたとしても、
私自身がとんでもないことになっちゃうんじゃないかと
このとき直感で、そう感じました。

思考力を奪う教育制度

上記のような教育制度を半年過ぎたあたりで、
営業成績の悪い先輩の言うことしか聞けない私は
案の定、成績不振に陥りました。

まあ、当然といえば当然です。

自分では『こうしたいのにな』と思っていても、
勝手に判断してはいけないし、許可を得なきゃ次に進めないので
いちいち先輩の判断を仰いでから行動していました。

自分の思うように動いてみた結果、うまくいかなかったなら良い。

でも、別に成績の良い訳でもない先輩のコピーのようにさせられている挙句、
それで結果がついてこないって…

もう、なにをモチベーションに働けば良いのだろうか?という感じです。

それでも最初はあの手この手で『教育制度』というシステムを
どうにかしてすり抜けられないか、考えに考え抜きました。

でも、長年定着しているこの教育制度の呪縛を
会社員一年目のペーペーが解かれるはずもなく、
虚しい思いを抱えたまま、半年が過ぎようとしていました。

この頃から、教育担当の先輩にたいして
いちいち疑問、不安、不満を抱くことに疲れてしまったため
もうそれこそ操り人形のように生きていましたね。

このとき、『思考』というのは
とてもクリエイティブで崇高なことなんだと気付きました。

自分で考える必要がなくなったとき、
人間の脳みその働くチカラは急激に衰えます。

きっと今でも、
わざわざ若い新入社員の思考力を奪うような教育制度が
あらゆる企業で実行されていることでしょう。

しかしそれは『新入社員の成長のため』ではなく
会社に都合の良い教育制度』なのです。

『これは結果で勝負するしかない』

そんな理不尽な教育制度に限界が訪れ始めたのが
社会人1年目の冬頃でした。

なぜいきなり我慢ができなくなったのかというと、
営業成績でボーナスが決まることがわかったからです。

当時所属していた会社は商社だったので、営業成績が全て。

その他の業務成績の評価は二の次なんですよね。

この教育制度に飲まれて先輩の言う通りになっていても
成績不振に陥って肩身が狭い上に
給料も不本意に安い、という悲劇が待っていることに
気がついてしまったのです。

こんなとき、普通、どうするものなのでしょうか?

理不尽だなあと思いながら我慢して、
1年目が終わるのを歯を食いしばって待つ?

成績不振で毎回の会議で肩身の狭い思いをして、
しかもそれが自分の意志で動いたことではなくて
先輩の指示でしか動けなかったとしても、

『これが社会人の試練か』と、忍耐するものでしょうか?

私には、無理でした。
だけど誰も守ってくれなかった。

これは結果で勝負するしかない』と、
このとき現存する教育制度と戦う覚悟を決めました。

自分の道をゆく

それから、先輩の言うことは無難に聞きながら、
うま〜く交わしながら好き勝手に営業するようになりました。

すごく肩の荷がおりた気がしました。

確かに私はまだ社会人1年目でした。
未熟で半人前で、失敗ばかりだったかもしれない。

でも、だからといって、
私の思考を奪う権利は、どこの誰にもないのです。

自分の思うように動いた結果成績不振ならまだ良いものの、
教育制度に従順に、歯を食いしばって従って、
その結果同期のなかで1番成績が悪かったときには悔し涙さえ流しました。

自分で考えて動く権利がある。
自分で決断し、答えを探しにいく権利がある。
自分の頭で思考しながら失敗を繰り返す権利がある。

なぜなら、会社員である前に、人間だから。

我慢の緒がキレた私は、そこから思う通りに行動しようと決め、
たった1ヶ月で事業部一の新規開拓数を毎月獲得するようになりました。

1年目のボーナスは、同期でトップになるまで復活を遂げました。

それでも全てが順風満帆だったというと、そうではありませんでした。

『教育制度に従わないやつだ』というレッテルもあったと思いますし、
きっと影では問題児扱いもされていたことでしょう^^;

でも、そんなことはもうどうでも良かった。
自分で考えて動き、失敗を繰り返し、ちゃんと成長できていたから。

このときの経験は今でも私の大きな糧になっています。

我慢しなくて良い、逃げても良い

繰り返しますが、
私たちは誰もが会社員である前に、人間です。

行き過ぎた束縛や制度に我慢する必要はありません。

そんな悪質な環境で我慢しなくったて、
この世界にはもっともっと良い場所がたくさんあります。

私はこの教育制度に約8ヶ月耐えたあと、
営業成績を復活させ部署での発言権を持てるようになり、
部長に掛け合い、この教育制度を完全撤廃しました。

私のあとに入社してきた後輩たちが、
みなイキイキと仕事をしていて、心から嬉しかった。

それと同時に、
自分自身が企業で働くことには限界を感じていました。

この教育制度をはじめ理不尽なことが数え切れないほどあったし、
単純に『私あんまり会社員向いてないな』って思いました(笑)

なので、スパッと辞めました。

でも、それは別に会社や誰かのせいではなくて、
私が会社員として生きていくことを放棄したというだけです。

これを世の中では『逃げ』と呼ぶのでしょうか?

それでも良いです。今、幸せだから。

自分の向いていないことは一生懸命努力しても、
向いていないものは向いていないんですよ。

そして向いていないことを克服するためにトレーニングするほど
人生はそう長くありません。

向いていることに出会う方が、圧倒的に幸せです。

幸せは、待っていてもある日突然訪れるものではなく、
自分で掴みにいくものなんだと学びました。

だから私は『起業』という道を選びました。

もしかしたら会社員よりは苦労するかもしれないけれど、
この選択を後悔することは、まずないだろうと確信しています。

これからもっともっと上にいこう

会社員を辞めてちょうど2年くらい経ちます。

今でもたまに当時の自分の経験を思い返したり、
ニュースで過労やセクハラ、社内いじめなど

色々な情報を見るにつけ
もっとみんな楽しく生きることを考えればいいのに
と思います。

もちろん、世の中が私みたいにばっかりなったら
大変なので、それは、特段望みません(笑)

ただ、この世界には今あなたのいる場所より
ずっときれいで、美しくて、輝いている場所が必ずあります。

そのことを、忘れないでくださいね。

そして、今いる場所から抜け出し、理想を掴みにいってください。

そんな方々を応援するために、
これから私ももっともっと頑張っていこうと思います。

目次