一昔前は良い学校に行って、良い会社に入ることが『安定』の印でした。しかし、それは日本が景気が良かったときのお話。いまや会社に収入を依存することのほうが危険だと言われるようになりました。
目次
ロールモデルのない私達の世代。
以前会社の先輩に聞いたお話ですが、私たちが生まれた頃の時代(バブル期)の就活というのは、
会社説明会や面接などで使った交通費は、その会社側から支給されていたそうです。
更に、誰がいくら使ったかなんてその場で分かるはずもないので、全ての机の上に封筒が置いてあって、その封筒のなかに交通費として“1万円”とかそれくらいの額が入っていることもザラだったそうな。
こんなこと、信じられますか?私たちのような若い世代には到底信じられないお話ですよね。
90年代に生まれた私たちは、“今じゃ考えられない”時代に形成された『良い会社に入れば人生は安泰』という価値観を持った大人に育てられた世代なのです。
その自覚を持たなければならないと共に、誰も教えてはくれない『時代の流れに沿った価値観』というものを自分自身で探し、見つけ、形成していかなければならないのだと感じます。
“会社依存体質”からの脱却
昨今では、
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- 会社に依存していても安心できない
- いつ倒産するか分からない
- 会社だけに頼っていては危ない
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といった具合の話を、本やブログ記事、あるいはニュースなどで度々目にします。
といっても、誰も自分の会社が倒産するとか、ある日突然リストラされるとか、そんな最悪のことってなかなか想像できないと思います。
なので別に『危機感をもちましょう』とか、『最悪の事態に備えましょう』といった暗い話をするつもりはなく、あくまで『“会社依存”から脱却しておこう』という提案をさせていただきたいなと思います。
会社依存体質から脱却するということは、いわば『会社』という後ろ盾がなくても生きていける・食べていけるスキルを身につけるということだと私は考えています。
そのためには『いつ会社の人間でなくなっても大丈夫』と思えるような状態を作っておくことです。
会社員として会社のために一生懸命働くというのは当然のことなのですが、それ以外にも1つくらいは、自分だけのキャリアをもっておくのが理想です。
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マルチキャリアのススメ
そこで、本田直之さんが提唱している『マルチキャリア』という言葉をご紹介したいと思います。
マルチキャリアとは、2つ以上の肩書きをもつ働き方のことです。対して会社員としての肩書きしかない人のことをシングルキャリアと呼びます。
これからの時代は、マルチキャリアをもつという考え方が非常に大切です。マルチキャリアとは、激動の時代を生き抜くための『リスク分散』の概念からきています。
つまり、AがダメでもBがある、BがダメでもCがあるといった具合に、“なにかひとつのキャリアに依存しない”生き方のことです。
今の時代、誰もが極限まで初期費用を抑えてビジネスを起こせる時代ですし、ビジネスとまではいかなくても自分の得意なこと、好きな分野で情報を発信し、自分だけの媒体やメディアをもつことができます。
会社員の方であれば、趣味のスポーツを極めてプロやインストラクターの資格を取ったり、空いた時間で趣味関連のメディアを育てて読者を増やしイベントを企画してみたり、インターネットを使ったビジネスで収入を得ながらWEB集客の専門家になってみたり、デザインの仕事を請け負ってみたり。
このように、考えられることは色々とありますが、誰もがスモールビジネスに取り組める時代に突入しています。そのためにはまず、会社員という本業以外に何かの専門家として収入を得られる知識やスキルを身に付けておくことが大事ですね。
それでは、マルチキャリアを習得するとは具体的にどういうことなのか?3つほど例を挙げてみたいと思います。
1.給料以外の収入の仕組みをつくる
会社員としての給料以外にも、収入源をつくっておくことができます。
うまくいけば生活費の足しにもなるでしょうし、もしそこまで大きくはならなくても、『自分だけの力で稼ぐことができた』という事実は想像以上に自信を与えてくれるものです。実際、ゼロの状態から自分のスキルだけで1円でも稼いだら大したものです。
そして、一度自分の好きなこと、得意な分野で少しでもお金を得ることができたら、次からは単純にそれを繰り返していけば収入を大きくすることができます。
給料日以外にも自分だけのキャリア、ビジネスで得たお金が入ってくる日があるというのは今後の大きな糧になっていきますので、これはぜひオススメです。
2.時間の使い方を考える
当然ながら、マルチキャリアを実践するようになると会社員としての仕事以外にもやらなくてはいけないことというのが増えるでしょう。
体調を崩したり、本業に支障が出るほど自分を追い込む必要はないと思いますが、やはりどこかでこれまで無駄に過ごしていた時間を削り、その部分をマルチキャリアを形成する時間に充填する必要があるわけです。
例えば、お昼休憩、移動時間、帰宅後、休日、就寝前後、なにかの待ち時間などが該当します。
これまで何の生産性のないことをして過ごしていた時間を見直し、マルチキャリア形成のために駆使するという考え方は、『時間』という限りある資源をどうすれば効率よく使えるか、ということを学ぶ非常に良い機会になるでしょう。
3.会社以外の居場所をつくる
会社員のほとんどの方が、会社の人間関係に頭を悩ませたことがあるものだと思います。
気の合う人もいれば合わない人もいるなかですが、1日8時間、週5日間をおなじ人間関係のなかで過ごすわけですから、当然といえば当然です。あなたにとって良くない影響を与える人間がいたとしても、家族以上に長い時間を過ごすことになるのが会社というものです。
でも、人間関係というのはあなたがどれだけ身長に・丁寧に育んでいたとしても、相手は他人ですから思い通りにはいかないものですし、あれこれと思い悩んでも仕方がありません。
だからこそ会社以外の居場所を自分でつくり、会社で悩んだときには意識をそちらに向けてセルフコントロールすることができます。
どうしようもないことであれこれと思い悩むことなく、淡々とマルチキャリアの形成に精を出しましょう。
何にも依存しないから、「自分」を保てる。
これは私がマルチキャリアを意識し始めた理由のひとつでもあるのですが、結局、なにか1つの居場所に依存するということは、自分の信念を曲げざるを得ない状況が発生します。
例えば、会社の制度ややり方が明らかにおかしいと感じたり、あるいは上司の理不尽や横暴がまかり通っているところへ配属されてしまったとしましょう。
でも、だからといって上司に嫌われてしまっては出世や給料、ボーナスにまで影響が出てしまいますから、会社や上司がどれだけおかしなことを言っていたとしても、受け入れなきゃいけないのです。というか、そうでないと自分に不都合が生じてしまいます。
それが例えあなたの本心ではなかったとしても、です。会社員として働いている限り、このようなことは日常茶飯事だと思います。
そんなときに、『でも今の会社を捨てるほどの勇気はない』というのであれば、自分の憤りを押し殺して言う通りに動かざるを得ませんが、『まあいいや、嫌われて必要とされなくなったら辞めよう』と思うことができれば、自分の信念を曲げずに済みますよね。
なんかおかしいぞ、こんなんじゃますいぞ、と思ったらやらなくて良いのです。
そしてそのためには、『会社を辞めても生きていける』という後ろ盾が必要です。これがマルチキャリアの本来の意義なのかもしれません。
実際に会社を辞める・辞めないというのは別問題として、いざというときには『私には会社がなくても○○がある』という精神的余裕はあった方が良いですし、こういった余裕が仕事のパフォーマンスを向上させるということも充分考えられることですので非常にオススメですね。
マルチキャリアのつくり方
では、実際にマルチキャリアをどのように創っていくのか?ということなのですが、まずはあなたの好きなことや得意な分野のなかから『人に教えられそうなこと』を探していくのが近道です。
そして、その分野について
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- もっと勉強する
- 詳しくなる
- 技術を高める
- 資格を取る
- 仲間を集めてイベントを企画する
- 人に教える
- 情報商材をつくって売る
- メディアをもつ
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などのように、できることから徐々に活動の幅を広げてゆきましょう。継続することが1番大切です。
例えこれといった好きなものや得意なものが無いという場合でも、時間をかけて知識とスキルを磨いていけば、普通の人よりは突き抜けることができますから、そこまで難しく考える必要はありません。
私はインターネットビジネスを始めてすぐに副収入を得られるようになりましたが、これは好きだったわけでも得意だったわけでもなく『インターネットを使ってビジネスをする』というスキルがこれからの時代には必須だと感じたからです。
なので最初はパソコンももっていなかったですし、当然、Wi-fi、サーバー、ドメインという単語さえ知りませんでした。
それでも愚直にインプットとアウトプットを続けていればスキルは身に付いてゆくものですから、焦らず時間をかけてあなただけのキャリアを創り上げてゆきましょう。
まとめ
さて、少し長くなってしまいましたが、今回は『会社に依存しない生き方を選択するために』ということでマルチキャリアを形成する意味とその方法について解説をして参りました。
“マルチキャリアを創る”ということは、間違いなくあなたの人生をより明るく充実したものにしてくれます。
当サイトではネットビジネスに関する情報発信がメインとなっていますが、『起業』という選択肢も当然マルチキャリア形成のひとつです。
これからは、インターネットを使って集客をすることでビジネスが加速する時代ですから、
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