『親』は大切な存在であるからこそ、関係性が難しいこともありますね。自分のやりたいと思っていることを親に反対されてしまうケースが発生したら、どのように対処していったら良いのでしょう?もちろん、色々なパターンがあると思うのですが、「事後報告で良いんじゃない?」と思います。
親だって心配なんだとおもう。
今回はただ徒然なるままに書いていきたいと思います。私のクライアントさんや、知り合い、友人も含めて色々な方から「親に進路や将来を決められて、好きなことができない」というようなご相談をいただきます。
私は、自分の親は超放任主義でしたので、実はこの手の悩みを抱いたことがありません。ありがたいなって思います。だけど、これは親の子供との関わり方がちがうだけで、「子供が心配」という親心はたぶんどこのご家庭も変わらないと思います。良し悪しではないということですね。
ただ、子供は「親になったことがない」ので、親の気持ちなんてわかりません。誰がなんといおうと、自分の思った通りに生きてみたいって、思うのもまたフツウのことなのではないでしょうか。
親子というまた少々特殊な人間関係、どうやって進路や将来を認めてもらえるのでしょう?
そもそも、子供が親から離れてあげるべき。
これは持論なので、賛否両論あると思いますが、私はそもそも「子供の方から自立してあげる(親から離れてあげる)べき」だと思っています。親は、子供が可愛くて仕方がないので、子供が依存している限りは親はどこまでも可愛がってくれますし、お世話してくれます。
だから子供が、早々に自立してあげて、程よい距離感を保ち、できる限り恩返ししてあげるのが良いんじゃないのかなと。
で、「進路相談」というのは度合いにもよりますが、これまた「依存心」の典型だと思っていて、自分の人生なのだから、悠然と決めてしまえば良いと思うし、もちろん親との関係性にもよりますけど、子供は子供で「私はこうするから」という確固たるものをもつべきだと思うんですね。
その「決定権を親に委ねてる姿勢」が、逆に親を心配させてしまって、反対される種を撒いているように感じるわけです。
で、この記事のタイトルにもあるように「事後報告で良い」というのは、たとえば起業とか、進路とか、バイトとかなんでもそうですが、自分がやりたいことがあったら基本的には決めちゃって、「もう決めちゃった」という報告をすれば良いと思うし、それが起業だったら、ちゃんと売り上げをあげてから報告するとか。
そうやって、「相手が反対する要素を潰していく」取り組みもまた大事なことだと思うんですよね。さっきも言いましたが、親は基本的に子供のことが心配で仕方ないので、とりあえずなにか危なっかしいことがあれば「反対したくなる」んですよ。
もはや、子供がその気持ちを汲み取ってあげなきゃいけないとも思う。
だから、極力心配かけるフェーズを失くしてあげると、心労かけなくて済むじゃないですか。結果を出すまえからあーだこーだ言うと、絶対反対されます。特に私たちの親世代って、
良い会社に入って、良い企業に入れば、人生安泰。
という教育をされて育ってきたのです。でももう今って、全然そんな時代じゃないですよね。私たちは、今の時代の大人たち(私だって大人だけど)と、こういう「時代のひずみ」を感じながら生きていかなきゃいけないわけで。
だからこそ、とにかくコミュニケーション能力は大事だし、もっと言うと「自分と価値観の違う相手をどうやったら説得できるか」「自分と価値観の違う相手をどうやったら支援者にできるか」ってものすごく大切になってくるんじゃないでしょうか。
「相談」って結局タイミングの問題?
話を最初に戻しますが、「相談」ってタイミングが1番難しいし、大事だと思います。で、人が相談されたときに「なんかこの人大丈夫そうだな」と判断するときと「おいおい、大丈夫か」となるときの差は、ひとつは、まずは、性格。
これまでのあなたの性格を、親はよくわかっています。子供が何人いても、全員性格が違うので、同じ進路相談があっても「この子は大丈夫」とか「この子は心配」とかって絶対あると思うんですよね。親だって機械じゃないので、これまでの行動から判断している部分はあります。たぶん。
で、もうひとつは「すでに行動(結果)があるか」「まだなにも行動を起こしてないか」の差は大きいと思います。だから、なんでも良いので、アピールできるアウトプットがあると良いですよね。それがあるとすこしは違うと思うので。
ちなみに私は、会社を辞めることも、起業することも、なにもかも事後報告でしたし、一応「報告」はしましたが、相談はしませんでした。わざわざ苦労して入った会社を辞めるなんて、どう考えたってだれも肯定的な反応はしないでしょうし、「まあ、結果出したら報告しよう」と思ってたしか1年くらいはなんにも話していなかった気がします。上京もしていましたしね。
そこらへんの距離感は人それぞれだと思いますが、総じて、親は子供のことが心配なだけで、「反対」に悪意はないのだから、子供のほうが「いかに心配かけずにいられるか」を考えてあげましょう、ってことです。