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発信者が機能的価値の追求はそこそこで良い理由。

前回の配信では、情報発信をしていくうえで“価値”を感じてもらうためには「感情的価値>機能的価値」とお伝えしてまいりました。「機能的価値の追求はそこそこで良い理由」についてお話をしていきます。

人間は、感情の生き物。

そもそも人間は感情の生き物なので、モノを買うときには感情で買い、理屈で正当化すると言われています。

その典型例がApple製品です。

それまでのPC市場というのはいわばスペック勝負でした。いかに「高機能で多機能なPCをつくれるか」という競争をすべてのメーカーがこぞって行っていたわけですね。

そこに突然Appleが現れました。

Appleは、デザインに異常なまでのこだわりを見せていていたスティーブ・ジョブスの会社です。

徹底的に「スタイリッシュさ」を追求し、機能やスペック面においてはどこまでもシンプルさを追い求めました。この感覚は当時かなり斬新なものでした。

ジョブズは、自社のApple製品をその他大勢のPCメーカーとの「スペック競争」からは完全に一線を画していました。彼は「人間は感情で動くものである」ことを知っていたので、最初っから機能的価値を追い求めはしなかったのです。

もちろん今では機能的価値においてもトップレベルだとは思いますが

しかし、たとえば今更Appleに不具合が見つかって大量リコールなどになったとしてもたいした打撃はないでしょう。はじめから圧倒的な感情的価値を提供しているAppleには、熱狂的ファンがたくさんいます。

感情的価値で獲得したファンというのは、そう簡単には離れていかないからです。

「好きだから」ですね。

初めから感情的に気に入っているので、ちょっとやそっとのことでは“ファンじゃなくなれない”わけです。ここが、感情的価値の強いところなんですね。

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機能的価値の追求=スペック勝負

では、機能的価値の場合を見ていきましょう。

機能的価値で勝負しようとすると、どうしてもスペック競争になってしまいます。

たとえばあなたが日本一スペックの高い自社製品をつくり販売開始したとしますよね。初めは売り上げ好調です。しかしその後、すぐに他の会社がもっとすごいスペックの製品を販売しはじめたらどうでしょうか?

すると、もっとスペックの高い製品にお客様はどんどん流れていってしまいます。

「もっと高機能なものが出たぞー」いう風に。

するとこちらもムキになって、もっと高性能なものをつくろうとする。

ファンも行ったり来たりする。

機能的価値で勝負してしまうと、こういうことが起こってしまうんです。

競合他社と機能的価値のイタチごっこになってしまうし、そもそもこれって、本当のファンとは言えないですよね。

近年Appleが強いと言われているのは、このことをしっかり理解していて、

  • スタイリッシュさ
  • シンプルさ
  • かっこよさ

を追求し、市場一人勝ちだからです。

つまり「機能的価値の大きさ」と「ファンの濃さ」というのはまったく比例しないってことです。

これをブログで置き換えてみると、「実績」というのは単なる機能的価値に過ぎません。

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「実績」も機能的価値のいち要素でしかない。

もしもあなたに、アフィリエイトで月収50万円の実績があったとします。そこに惹かれてクライアントになってくれた人が実際にいるとしますよね。

でもその方は最初からあなたの「月収50万円という実績」に惹かれているだけで決してあなた自身に惹かれているわけじゃない。

そうすると何が起こるか?というと。もっとすごい実績を持った人が現れたときに平気でその人に流れていってしまうわけですね。

「あ、月収70万円の人がいる!この人に教えてもらおー♪」

という感じですね。

「本当のファンができない」。

これが、機能的価値だけで勝負してしまった人の末路です。

だから私たち発信者は、機能的価値も向上させつつもしっかり感情的価値を高めてファンになってもらう必要があります。

機能的価値を追い求めすぎるのではなく、感情的価値を感じてもらってファンになってもらう。そうすれば、そう簡単に飽きられたり、他の人に流れるということは起きなくなります。

今日お話してきたことは、すごくすごく重要なことなので、ぜひ何度も読んでみてください。

より詳しく知りたい方は、

https://marketing-trip.net/4rr2

こちらの本を読んでみることをお勧めします。

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