以前から、メルマガ読者様のなかで、美大や音大を卒業した方々からメッセージをいただくことがよくありました。
私のように、普通の文系の大学を卒業し普通の会社に就職した人からすれば、美大や音大のような「武器」をもって卒業した人たちってめちゃくちゃ羨ましいんですよね。
それなのに、「仕事に困っている」。いや、仕事に困っているというよりも、「わざわざ高い学費を出して大学で学んだことが仕事になっていない」というのが正解なのかもしれない。
しかし、これだけ個人ビジネスが盛んになってきている今日。これからは間違いなく「アーティスト」が活躍すべき時代です。ではどうやったら、武器をマネタイズすることができるのでしょうか?
目次
メルマガ読者様からいただいたメッセージ。
先日、私のメルマガの読者様よりこんなメッセージをいただきました。
美大でも技術的なことや制作関連や理論的なことなどは学べても、実際にどうマネタイズしたり仕事をして生きていくか、制作していくかは教えてくれません。なので大抵の人は就職して、そのまま普通にサラリーマン的に生きていく人が多いようです。クリエイター系に行く人もいますが、忙しくて自分の作品はなかなか作れないようです。
結局のところ、アーティストになるのは、続けていった人ということが多い感じがします。周りを見ていると。でも、苦労している人が多いですね。
ふむふむ。
私のメルマガ読者様には割とクリエイターやアーティスト系の方も多く、以前からこのようなメッセージをいただくことがありました。
私にも美大を出ている友人がいまして、ものづくりのセンスにはいつも感服していましたが、じゃあ彼女が実際その「センス」や「特殊スキル」を仕事にできているか?というとそうではありませんでした。
あとは、単純に給料が安いとかもありますし。
うまくは言えないのですが、美大や音大って普通の私大に比べて学費高いじゃないですか。それに、学べることも特殊なわけで。それなのに就職難ってどういうこと?っていうのはありますよね。
それならせめて大学の費用は安くあろうよ。っていうのも正直なところです。
これが日本社会の縮図というか、普通の大学行って普通の会社行って普通に生きていくことを国が推奨している(すなわち戦後の高度経済成長期の経済システムが未だに機能している)ということなのだろうと思います。
予め「武器」を持っていることのアドバンテージ。
さて、ここからが本題なのですが、今って歴史上例を見ないほどの個人ビジネスバブルだと思います。
- WordPress(ブログ)
- Youtube
- クラウドファンディング
- VALU
- 仮想通貨
- Showroom
- Voicy←New!
このように、挙げたらキリがないくらいに、「個人が強みを発信してマネタイズする」ツールがわんさか出てきています。
にも関わらず、まだここらへんのツールやサービスを使いこなしてマネタイズができているのは、一部のアーリーアダプターだけという印象です。
さすがに少しずつ世のクリエイターや芸術家の方々も「なにかはじめた方が良いんじゃないか」とわかってきているはずですが、「じゃあなにをどうすれば良いかわからない」という状態なのかなと。
でも思うのは、個人ビジネスって結局、「武器をマネタイズする」ということなんですよね。
つまり、「武器」を持っていることが前提。
なんでも良いから、人に誇れる武器を持っていなければ、そもそも発信するものがないということになってしまいますし、継続的なマーケティングファネルの構築は厳しいわけです。
マーケティングファネルについてはこちらの記事で解説しています。
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だから逆にいえば、個人ビジネスを今後やっていきたい人は、まず「武器をつくる」ってことを先にやらなければならないわけです。私の場合はGoogleAdsenseを使った広告収入のハウツー、Wordpressを使ったブログ構築のスキル、あとはWEBマーケティング全般のこともイチから学びました。
元々、「THE普通の会社員」として生きていこうと思っていた私は、当然武器なんて持っていません。せいぜい“飛び込み営業をしまくれる強靭なハート”くらいですよ。
それがどうでしょう。美大や音大を出ている方々は、はじめっから武器を持っているだなんて。羨ましいことこの上ない。
今だったらもう、組織に所属しなくても個人レベルで充分ビジネスができることを知っていますから、来世では絶対に超特殊スキルを身に付けますね。私大とか絶対行かない。毎回授業中寝てましたし。
とにかく、クリエイターさんやアーティストさん、芸術家さんが羨ましい。というお話でした。
好きなことをシゴトに。
昨今、はあちゅうさんの「「自分」を仕事にする生き方」やあんちゃさんの「アソビくるう人生をきみに。」が若者を中心に非常に売れています。
これだけ次々と大手企業の不景気や人材カットを目の当たりにしていれば、ミレニアル世代が自然とそういった考え方になるのも当然といえば当然かと思います。
私のクライアントさんにも漫画家さんとして活動されている方がいらっしゃいます。ゆりこさん(インスタ:@ct_yurichan)といいます。彼女はいま現在は理学療法士さんとして勤務されています。
昔から漫画やイラストを書くのが好きで、「いつか好きなことを仕事にしたい」と私のコンサルを受けてくださりました。
漫画家さんというお仕事柄、メインの主戦場をインスタグラムと設定し、地道にではありますが、本業の合間にご自分で描かれたイラストを発信しています。フォロワーもまだ少ないながらイイネ!の数は順調に伸びています。
インスタグラムで発信をはじめるようになってから、周囲の方からイラスト制作の依頼が来たり、職場の上司の方から会社の会議に使うマインドマッピングのイラスト制作の依頼があったりと、明らかに彼女の周りから小さなムーブメントが起こり始めています。
あとはこれをいかに続けられるかで未来は決まってきます。正しい方向性で、圧倒的に行動しまくることができればかならず道は拓けます。
今日、さまざまな発信ツールが登場してきていて、“なにをどう使うべきか”わからないこともあるかと思いますが、すべてのコンテンツは適切なタイミングで適切に出し分けてあげることで相乗効果を発揮し、より多くの人の目に触れ、より多くの人の心を動かすことができます。
結局のところ、「好きなことを仕事にする」とは、小さなムーブメントを起こし続けた先にあるものだと思います。
好きなことを仕事にするための3STEP
では最後になりますが、好きなこと(自分の武器)を仕事に変えるための3STEPをご紹介いたします。
1.主戦場を決める
まずはあなたの武器を見定め、主戦場を決めましょう。
たとえば先ほどのゆりこさんの場合、主戦場をTwitterやFacebookではなく、インスタグラムにしたのにも理由があります。インスタグラムと漫画(イラスト)って相性がとても良いんですね。(詳しくはまた別記事で解説いたします)
戦う場所を間違えると圧倒的不利を被りますから、まずは自分が戦うフィールドをしっかり捉えていきましょう。
ブログなのか、Youtubeなのか、SNSなのか、VALUなのか、Showroomなのか、その他のものが良いのか。あなたの武器が最も輝く場所、目立つ場所を考えて、見て欲しい人たち(ターゲット層)はどこにいるのか?を考えてみてくださいね。
2.できるだけ毎日発信する
「発信」で大事なことは、できるだけコンスタントに続けることです。
芸能人やアイドルが熱心にSNSをやるのは、存在がときたまタイムライン上に現れることで、「ファンの心に残り続ける」という効果があるからです。
やはり武器をお仕事にする以上、「忘れ去られる」のが一番痛手です。すぐにはお仕事の依頼があるかどうかはわからないけれども、なにかあったときに「あ、そういえばあの人がいたな」というくらいには思い出してもらえるように、日々の発信を積み重ねていきましょう。
3.情熱をもって続ける
ここまでできたら、あとは情熱をもって続けるだけです。
きっとまだ発信をしたことがない人は「発信するだけで仕事になんの?」ってイマイチぴんとこないと思います。ただひとつ言えることは、「マネタイズの方法はあとでなんとでもなるから、ひとまず影響力は高めておこうよ」ってことですね。
たとえばブログやYoutubeのアクセス数さえあれば、アドセンス、記事広告掲載料、物販アフィリエイトなどが可能ですし、サイトに訪れてくれた方からの仕事依頼だって充分考えられます。
コアなファンができれば月額制のオンラインサロンを運営することもできるし、大きなプロジェクトを起こすときはクラウドファンディングを使うと良い。
イベントや展示会などを催すも良し。これまで発信してきた作品を全部まとめてパッケージ化して、ネットショップで利益をあげるのでも良いですよね。
何度も言いますが、マネタイズの方法はあとからなんとでもなります。だから、ひとまず影響力は高めておく必要があるんですね。影響力ばかりは一朝一夕で身に着けるものではありませんから、地道に信頼を獲得していきましょう。
さいごに:「影響力」のつけ方
では、記事のなかで何度か出てきた「影響力」について言及して今回は終わりにします。
文章を書いていて思ったのですが、「影響力」ってすごく抽象的な言葉だなと。でもこれに正しい定義はなく、しいていうならば「できるだけ多くの人にあなたの作品を見てもらえる環境」のこと。
ブログだったらアクセス数だし、メルマガだったら読者数だし、SNSだったらフォロワー数だし、Youtubeだったらチャンネル登録者数。これらの指標は影響力が数値化されているものとしてはわかりやすいと思います。
かといってむやみやたらとツールでフォロワーを増やす、みたいなことはあまりして欲しくないのですが、「多くの人に作品を見てもらえる環境」を整える程度にはできる限りの手段を尽くしていきましょう。