こんにちは、Hitomiです。今回は2018年からの検索エンジン対策(いわゆるSEO対策)で、優位に立つ方法を解説していきます。
目次
これまでの「SEO対策」
このようにインターネットを使ってブログ運営をしていると、SEO(検索エンジン最適化)対策という言葉が日常的に飛び交います。私が初めてこの言葉を聞いたのはたしか4年くらい前だったと記憶していますが、当時は「SEO対策=キーワード選定」みたいなところがありました。
なぜか?
Googleの検索エンジンアルゴリズムに対して当時はまだグーグルクローラーの精度がそこまで高くなかったため、タイトルに妥当なキーワードさえ含まれていれば「妥当な記事」だと判断され上位表示ができていたからです。
ですから、当時はめっちゃくちゃにキーワードを詰め込んだ低品質な記事が乱立していました。
そこに危機感を抱いたGoogleが、ある年一斉に「手動ペナルティ」を断行します。これを機に、検索エンジン上に蔓延っていた低品質なサイトが一挙に姿を消しました。続けて、Googleの権限によって「明らかに低品質な記事を量産しているサイトを検索エンジンの外に排除することができる」というルールが導入されました。
キーワードさえタイトルに含まれていればコンテンツの中身はどうでも良い、という流れに変化が生じはじめます。
GoogleアルゴリズムとSEO対策のいたちごっこ
いつの時代もそうなのかもしれませんが、結局のところ「SEO対策」というのは、「できるだけ低品質な記事を検索エンジン上から排除したい」Googleと、「できるだけ少ない労力でアクセスを集めるシステムをつくりたい」コンテンツクリエイターのいたちごっこのようなものです。
たしかに少し前であれば、まだ検索エンジンアルゴリズムやクローラーの精度がそこまで高くなかったので、いかにしてタイトルに「キーワードをたくさん入れることができるか」どうかがSEO対策の論点でした。
そうすればGoogleの検索エンジン内で上位表示ができるので、単純にアクセスを集めることができた。トレンドアフィリエイトやサイトアフィリエイトの実践者にとってはコンテンツの質よりもそのほうがよほど大事ですから、コンテンツの質どうこうよりも小手先の「キーワード選定」というノウハウに走る傾向がありました。
それが、2016年くらいまで。
では昨年〜今年にかけてどのような変化がおきてきているのか?次章から解説していきます。
「コンテンツイズキング」時代の到来。
2016年末頃、こんな出来事がありました。「Welq事件」です。
これは、一部上場企業であるDeNAが、検索エンジン上で医療に関する不適切なコンテンツをSEO対策で上位表示させていたことが社会問題になり、同社が運営するほぼすべてのキュレーションサイトの運営が廃止された問題。
詳しくはこちらの記事にても解説をしておりますので、よかったらご一読くださいませ。

この出来事が象徴するのは、ひとつは「それほどまでにネット上の情報というものが人々の日常生活に浸透してきている」という事実。もうひとつが、それ故にコンテンツの質や信憑性にこれまで以上の正当性をもたなければいけないということを世の中に認識させたということだと思います。
つまり、コンテンツイズキング時代の到来です。
キーワード選定やタイトルのつけ方などそういった小手先のテクニックではなく、「コンテンツの質を重視していこう」という流れ。これが新たなGoogleのアルゴリズムであり、時代の方向性でもあります。
Welq事件を発端に、コンテンツの内容に関して、虚偽・誇張に対する厳しい対処と、情報信憑性の有無を問うベクトルへと大きく舵を切った年となりました。
2018年からは、「独自コンテンツ」に価値が生まれる。
さて、ここからが本題です。2018年以降のSEO対策というのは、「書き手の主観」が非常に大事になってきます。
たとえばですが、「アドセンス広告の配置」という情報について記事を書く際にも
- クリック率1%を維持する広告配置方法
というのが、これまでのオーソドックスなタイトルでした。しかしこれからは
- 私が実践したクリック率1%を維持するための広告配置例
のような、“独自コンテンツ”が検索エンジン上で優位に立つようになります。(違いがわかりますか…?)
つまり、「私はこうやった」という主観がとても重要になってくるというわけですね。この傾向は、逆にいえば世の情報発信者さにゃブロガーさんからすると、ものすごいチャンスです。
いわば「すべての体験がコンテンツになる」という時代がいよいよやってきたということ。
情報そのものの価値は、どんどん低くなってきています。さきほどの例でいうと、「GoogleAdsenseの広告配置」なんて、検索すればいくらでも情報が出てきますよね。
だからもう情報そのものには価値はなくて、「その情報を誰が書いているか?」が大切な要素になってきているのです。
だから、「クリック率1%を維持する広告配置方法」ではなくて、「クリック率1%を維持するために私が実践した広告配置例」に価値が生まれる。
「広告の配置方法」という情報だったらこの世に腐るほど情報はありますけれども、「私が行った広告の配置方法」は世界に一つだけの体験談(コンテンツ)じゃないですか。ここに価値が生まれるわけです。
「私が実践した」「私が体験した」ということが、オンリーワンなコンテンツとして価値が生まれ、検索エンジン上でも評価されるようになります。主観や独自性を大事に発信すれば良いわけなので、よりシンプルですね。
どんどん小手先だけのテクニックは必要なくなり、本質に向かっているということです。しっかりと検索者や読者のことを考えてコンテンツを配信している人に軍配が上がるようになってきています。
これからはそういうスタンスで情報発信をしていける方が、優位にビジネスを運ぶようになるでしょう。
私たちが今日からできる対策は?
独自コンテンツが価値になる時代がやってきました。そんな時代には、体験談や主観などの独自性がキーになってきます。
そこで私たちが今日からでもできる対策としては、「いま実践していること」や「いま感じていること」「学び」などの“リアルな実践記”をどんどん、記事にしていくことだと思います。わかりやすく言うと、日記みたいなもんですね。もはや。
ただ、サイトそのものには統一性をもたせるべきです。なんでもかんでも日記みたいに綴っていれば良いというわけでもないというか。
カメラマンさんのメディアならカメラ関連、フリーランス系のメディアならフリーランス関連、健康系のメディアなら健康関連の記事を書くなどあくまでサイト全体の統一感は大事だと思っています。
独自性と、専門性。これが、2018年以降の勝てるメディア戦略だと個人的には思っています。
たとえば今の私のクライアントさんのなかにも、ブログアフィリエイトを実践しながら情報発信をされている方もいらっしゃるのですが、「収益が出るまでの実践記」を細かく書くようにとアドバイスしています。
なにを考えて実践しているのか?とか、どうやって記事ネタ選定しているのか?とか、なにを意識して更新しているのか?とか。そういうことって、初心者さんや未経験者さんからすると価値の大きなコンテンツになります。
それこそ、「情報」ではなくてリアルな声というか、嘘のない「発信」ですよね。人は、そこに注目します。
ただの「情報」ではなくて、そこに発信者のフィルターを通した「意見」や「主観」。人はそこに注目するようになります。検索エンジンアルゴリズムも同様に、そこを高く評価します。
だから、どんなに小さなことでも良いので「すべてを記録する」という気概で、今のうちに学んだことや感じたことを記事に書き起こしておきましょう。その、独自性やあなただけの体験談が大きな価値となって、ビジネスになってゆきます。
いずれにしても、もし方向性に迷うことがあったら「より本質的な方に」判断を下すようにすると良いですね。