フリーランスは下請けになっちゃいけない。「あなたと仕事したい」と言ってくれる人と共に。
私は普段経営という立場で事業に携わっていて、基本的に「予算を決めて良い」立ち位置にいます。
それと同時に、自分自身はこうしていち発信者として、コミュニティ運営やらコンテンツ制作やらコピーライティングやらWEBマーケティングなんかもやっています。
お仕事を発注する側と、される側。(いや、もうこの時点で語弊があるかもしれないけれど)この両方を経験してみて、思ったことを今日は書いていきます。
フリーランスは、下請けになっちゃいけない。
私は約1年半会社員をやって、その後フリーランスとして独立し、最初はHP制作やWEBマーケティング、記事制作、「勉強」だと思ってなんでもやりました。
言ってしまえば、当時は実績や経験が欲しかったので、最低限のお金さえいただければなんだってやっていました。
次第に、一緒に仕事をしてきた人たちのなかで「もっと一緒にやりたい」と言ってくれる方々が、継続的にお仕事をふってくれるようになりました。
たぶん、最初はただの雑用、下請けだったと思います。そこには大したプライドもなかったので。
だけど、自分にできる範囲で一生懸命やっていたら、少しずつ任せてくれる仕事の規模が大きくなり、昨年からは、新規事業開拓、人事・採用、経営まで任せてくれるようになりました。
そして今の私がいます。
いま振り返ってみると、「下請け」のような仕事の受け方をすぐに卒業できてよかったと思っています。
フリーランスという働き方は、難しい。
フリーランスという働き方は、なかなか難しい。そう思います。
通常、どうしても「誰かから仕事をいただく」というような姿勢になっちゃうからです。そうすると、価格面・待遇面でも不利な状況に立たされてしまいます。
かといって、断ったら仕事はなくなる。
この悪循環をどうやったら断ち切ることができるのか?
その答えは、「あなたと仕事したい」と言ってくれる人と仕事をするように癖づけることだと思います。いきなりは無理かもしれないけど、徐々に。
企業(あるいは発注者)とフリーランス(あるいは請負者)という立ち位置では、どうしても発注者側が権限が強くなってしまいます。でも、本当はそんなことはない。
与え、与えられる価値の対価として間に「おかね」が発生するだけで、本来お仕事というのは、皆平等なんです。
「使う⇄使われる」という考え方をフリーランスが自ら断ち切ることが大事ですね。
「ひとりの人間」として扱ってくれる相手とだけ付き合う。
捉え方によっては綺麗事かもしれないけれど、仕事を受けるときは極力「あなただからお願いする」というものだけを受けるようにすると良いと思います。
(初めはそんなことを言ってられない時期もありますが)
たとえば「HPをつくって欲しい」という案件があったとします。会社には予算ってものがあるので、もしかしたらあなたの希望額ではないかもしれません。そこで断ったとしたら、どうなるでしょうか?
先方は、あなたより安くやってくれる人を新たに探すだけです。
つまりその仕事っていうのは、「安ければ誰でも良い」ってわけです。
安ければ誰でも良い仕事を受けている限り、唯一無二の起業家にはなれないし、いつでも代替のきく存在になってしまいます。
だから、自分にしか出せないバリューを出す努力をする。「あなただから一緒にやりたい」と言ってくれる人と出会い、信頼関係を育む。
そんなことを長期的にやっていけたら良いのかなと。あなたじゃなきゃダメだと言ってくれる人は、かならずいます。